Googleアナリティクスのオーディエンスの指標の概念をご紹介!
こんにちは、細井です。
今回この記事では、前回ご説明したオーディエンスのユーザーサマリーの各指標について、大枠の考え方や概念的なところをご紹介していきたいと思います。
「ユーザー」や「セッション」については細かく説明しているサイトもありますが、まずは全体の大枠を掴んでいただくのが良いかと思います。
オーディエンスの指標についてはよく使う部分ですので、前回ご紹介した内容を参考にしながら一緒にやっていければと思います。
前回の内容について、まだご存じない方はこちらの記事を参考にしてください。
» 参考:Googleアナリティクス指標の基本、オーディエンス画面をご紹介!
目次【本記事の内容】
基本の指標の意味について
基本的な指標には以下のようなものがあります。
- ユーザー
- セッション
- 新規ユーザー
- ページビュー数
- 直帰率
- 平均セッション時間
- ユーザーあたりのセッション数
- ページ/セッション
一つずつご紹介していきます。
ユーザー
ユーザーとは「ユニークユーザー数」の事を示しています。
ただし、Googleアナリティクスの場合、ユニークユーザーとは人の単位ではなく、「ブラウザ単位」になります。
例えば、Aさんが、スマートフォンとパソコンそれぞれでサイトを見た場合、「ユーザー数」としては、「2」としてカウントされます。
その為、一人のユーザーが訪れた場合でもデバイスが違う場合、別のユーザーとしてカウントされます。
セッション
セッションとは、「訪問数」の事を示しています。
例えば、先ほどAさんが時間を時間をおいて再度サイトを訪れた場合、ユーザーは「1」ですがセッションは「2」となります。
新規ユーザー
新規ユーザーとはこの 「初回訪問ユーザー」のことを示しています。
「初回」というのは、WEBサイトにGoogleアナリティクスのタグを設定してから、初めてきたユーザーということになります。
ページビュー数
ページビュー数とは「閲覧されたページの合計数」になります。
ユーザーがWEBサイトに訪れた後、何ページか見ることになると思います。
その際、ページを見た数がそのままページビュー数として表示されることになります。
直帰率
直帰率とは、「ユーザーが直帰した割合」を表しています。
サイトを訪れたユーザーが、何もせずに帰ってしまうということがあると思いますが、「ページで何も行われず1ページのみのセッション」のことを「直帰(数)」といいます。
直帰率とは、全体でどれくらいが直帰したのかを表しており、この数値が大きければ大きいほど、直帰しているユーザーが多くなっています。
平均セッション時間
平均セッション時間とは、「セッションの平均の時間」を示しています。
つまり、ユーザーが1回訪問、あたりの平均滞在時間と考えてください。
ユーザーあたりのセッション数
ユーザーあたりのセッション数とは、「1ユーザーあたりの平均セッション数」を表しています。
Googleアナリティクスで設定した期間内で、ユーザーが平均でどれくらい訪問したのかを表しております。
あくまで平均ですので、ユーザーによっては、1セッションの場合もありますし、10セッションの時もあります。
あくまで、期間内の全ユーザーで考えた場合の平均になります。
ページ/セッション
ページセッションとは、「セッション中に閲覧された平均ページ数」になります。
Googleアナリティクスで設定した期間内で、1セッション内にどれくらいのページビューがあったのかを、平均で表しています。
以上が、Googleアナリティクスのオーディエンスにおける、基本的に指標の意味となります。
基本指標の概念について
指標をどのような概念で見るか、ということでカテゴリ分けをすると、以下の3つに分かれます。
- 「量」を見る指標
- 「サイトの特性」によって変わる指標
- 「質」を見る指標
こちらをそれぞれご紹介していきます。
「量」を見る指標
Googleアナリティクスにおいて、「量」を図るためには、以下の3つの指標を重視します。
- ユーザー
- セッション
- ページビュー数
これらは、一概には言えませんが、どちらかというと少ないよりは、多い方が良いとされる数値です。
こう考えれば分かりやすいかと思いますが、例えばあなたのサイトを見てくれる人が100人の場合と10,000人の場合では、10,000人に見てもらう方が良いかと思います。
それを分かりやすく表してくれるのが、上記の3つの指標になります。
「サイトの特性」によって変わる指標
サイトの特性によって変わってくる数値は以下の2つの指標になります。
- 新規ユーザー
- ユーザーあたりのセッション数
例えば、新規ユーザー向けの打ち出しをしているサイトであれば、当然新規ユーザーは多くなっていると思いますし、サイトの構成上、リピーターの質が多いようなページであれば、新規ユーザーは割合としては少ないページになると思います。
このように、どのようなサイトをGoogleアナリティクスで見るかによって数値の重要性が変わってきます。
「質」を見る指標
サイトの「質」を測るための計る指標としては以下の指標があります。
- 平均セッション時間
- ページ/セッション
- 直帰率
こちらの数値はですね、「直帰数」が関わってくる数値になりますので、正確に見ようとすると、少し計算をし直さなければいけない数値になります。
ただ、一般的には、「何分滞在した」あるいは「何ページ見られた」という「数」をみるよりも、自分のサイトの、「過去の平均」あるいは 「何か打ち出した時の平均値」を元にそれよりも「上がっているのか、下がっているのか」というところを見ていきます。
例えば、施策を行ったときに、平均セッション時間が上がっていれば、その施策はユーザーをサイトに留まらせる効果があることがわかりますし、直帰率があがっていれば、ページやサイトに導線が少ない、という可能性があげられます。
特に「平均セッション時間」は仮に10分と出ていても、10分以上滞在しているというケースもあります。
その為、何分何秒という細かい数値を気にするよりも、比較した際に、現状がそれよりも「長いのか、短いのか」このあたりをみるのが良いかと思います。
以上が基本指標の概念になります。
まとめ
今回ご紹介したことをまとめると下記のようになります。
- ユーザー、セッション、ページビュー数はサイトの「量」を計ることができる
- 平均セッション時間、ページ/セッション、直帰率はサイトの「質」を計ることができる
- 新規ユーザーやユーザーあたりのセッション数はサイトによって重要性が違う
各指標の「考え方の大枠」をまず、掴んでおくというのが今回の大事なポイントになりますので、ぜひしっかり覚えるようにしてください。
1つ1つの指標は、かなり深堀りしていくと、いろんな条件があったりその集計の仕方というところに、ちょっと癖があります。
ですが、まずは「全体像を掴む」というところを意識していただければなと思います。
次回の動画と記事からは、この各ユーザーをいかに分析していくか、というところのレポートを中心にまずは「ペルソナ設計」の部分をご説明していきたいなと思います。
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