Googleアナリティクスの【セグメント】についてとその活用法
Googleアナリティクスでは、多くの情報から自分が欲しい情報のみを読み取ることができます。
しかし、多くの指標がある中で、何をどう言ったときに利用すればいいかわからないときがありませんか?
そこで指標を見る際に役に立つ機能の1つが「セグメント」です。
今回は、Googleアナリティクスのセグメント機能についてご紹介していきます。
このセグメントを設定し、レポートを出力することで、サイトにどのような属性のユーザーがどのような行動をしているか分かる為、様々な角度からのサイト分析を行うことができますよ!
目次【本記事の内容】
セグメントとは
セグメント機能とは、特定の基準に基づいてユーザーを絞り込むことのできる機能です。
例えば、すべてのユーザー、リピーター、新規ユーザーの3つに絞って表示すると、それぞれのPV数や直帰率なども比較できます。
Googleアナリティクスのユーザーサマリーからは、すべてのユーザーのデータだけでなく、「+セグメントを追加」によって絞り込みをかけることが可能です。
標準のセグメント機能
標準のセグメントには、CVに至ったユーザーや新規ユーザーなどの項目があります。
標準では、22個のセグメントが用意されています。
- 利用しているデバイスによるセグメント
- ユーザーの特性によるセグメント
- トラフィック(流入のきっかけ)によるセグメント
- コンバージョン等のセグメント
に分けることができます。
例えば、リピーターと新規ユーザーを選択して設定すると、それらの比較も可能になるのでリピーターにはこういった対策を、新規ユーザーにはこういった対策を。といったサイト改修なども可能になります。
また、セグメントは最大4つまで選択でき、選択した順番ごとに色が決まっています。
- 1つ目→青
- 2つ目→オレンジ
- 3つ目→緑
- 4つ目→紫
この機能を活用し、自分の中で「この選択肢はこの色」などと決めておくと毎回のレポートなどで迷わずに済むので、おすすめです。
また、セグメント設定後に色タブをドラッグ&ドロップすると簡単に順番を入れ替えることも可能ですのでご活用ください。
新しく設定するセグメント機能
標準以外に新しいセグメントを設定する場合、以下のような指標で設定を行うことができます。
- ユーザー属性では年齢、性別など
- テクノロジーではウェブ環境やモバイル環境
- 行動ではセッション回数やセッション時間など
- 最初のセッションの日付ではユーザーの初回訪問日
- トラフィックではサイトへの到達経路
- 拡張eコマースではユーザーのショッピング行動
セグメントを作る場合、サイトにどのようなユーザーが訪れるかを想定しておかなければ、あまり効果はありません。
その為、ペルソナやファネル、カスタマージャーニーマップ等は事前に作成しておき、想定したユーザー像に合ったセグメントを作成することにより、効率的にレポートを出力することができます。
Googleアナリティクスで効率的に解析するためのペルソナ設計の概要とは
以上のように、セグメントは自分でカスタマイズして作成することも可能です。
中級者向けのセグメント機能
詳細の「条件」機能で、セグメントを組み合わせるとより細かい絞り込みが可能になります。
条件を決めて絞り込めば、参照元やランディングページまでわかるので、例えば「広告以外の検索エンジンから流入し、指定のページに到達した数」まで分析できます。
また、「シーケンス」を活用した絞り込みはステップ1、ステップ2などと増やすこともできるので、
「広告以外の検索エンジンから流入し、コンバージョンに達したユーザー」などの細かい分析も可能です。
「条件」はセグメントの組み合わせ、「シーケンス」は、行動の順番まで指定できるので、中級者くらいの人におすすめです。
おすすめの使い方
条件やシーケンスの使い方で、わかりやすいものをご紹介します。
フィルタの設定をセッション数に設定(見つからない場合は検索ができます)し、不等号を「≤4」に設定します。
そうするとユーザーの何パーセントがその設定内容に含まれているかが抽出されます。
シーケンスの機能で特徴的なのが、「ユーザーがどのような行動をどういった順番でしているか」まで細かく設定できることです。
シーケンス機能では以下の2つに分けることができます。
- セッションベースでは、「1回のサイト訪問での行動」
- ユーザーベースでは「複数回のサイト訪問での行動」
この設定はプルダウンで決めることができるので、使いこなせるとより精度の高いレポートが作成できます。
まとめ
今回この記事でご紹介した内容は以下の通りです。
- 標準のセグメントは22種類
- 自分でカスタマイズしてセグメントを設定することも可能
- 中級者以上は「条件」や「シーケンス」の機能でさらに細かく設定が可能
以上のように、セグメント機能を活用することによって、自分が運営するサイトでユーザーがどのような行動パターンが多く、どのような対策を打てば効果的なのかが分析できます。